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2019/10/31 20:22

Reol Oneman Live 2019 "侵攻アップグレード"

十月六日大阪より始り、十月十一日名古屋、そして千秋楽は去る十月十九日東京。終わってからまだ二週間も経っていないなんてね。非日常はいつだってすごくむかしの記憶みたい。2019年の日本列島は九月、十月と台風に翻弄されて、わたしも例外にもれず出演予定だった福岡・宗像フェスが中止になってしまったり、名古屋からの戻りもえらいこっちゃでした。天候災害を前にして人は無力だが、地球からしたらこちらだって勝手に産まれて勝手に生きている。仕方のないこととは思いつつも、甚大な被害を受けた地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

新なる出逢いと、続いてきた縁を連れ立った侵攻アップグレード。ユニット時代を合わせても、キャリアにおいて初の全公演満員御礼。本当に、本当に!ご来場頂いたすべての皆様、有難うございました。かしこ。

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](https://obs.line-scdn.net/0hIjD7hG0LFkV5Tj2Y3sNpEjUTECoALQxNEzYBfwwYHGsMIgFFETQaYB8aFihICSlXLkwEeAQnGgAnAi8UNSk-Jl8xNDMnIlAaLlE_KjtSSHFSfVUTQCxaIFxGGn1Sf1ASACkJdFsbSCcE)ファイナル東京公演は新木場スタジオコーストにて。コースト言えば誰もが連想するこのパネルに、自分の名前が載ることも大分楽しみだった!嬉しー嬉しー。新木場でのライヴ写真はツイッターなどでも速報しましたが、違う写真も載せていく。いつものことながら、特に侵攻は衣装もシーンも多い多い。舞台衣装として5回の早替えは初めてのココロミー、、

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M1 ウテナ(photo by 六波羅龍 / LED staging by お菊 / dancer MAIKA,MARIA)

今年初頭、一月に公開した楽曲"ウテナ"から、"文明EP"七月に開催した試験版シークレットライヴ"文明ココロミー"そして今回の"侵攻アップグレード"に至るまでを、すべて地続きになるよう作っていった。ひとつの長い長い物語を、章ごとに見せているような感覚でした。試みからアップグレードした今回は、続く話の中のひとつの見せ場だった。

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M3 シンカロン(LED staging by お菊 / illustration by 秋赤音)

ショービズが好きだ。幼少期から演劇を観たり、ショービズを描いた映像作品を見るのが好きだった。音楽という、歌という手法を使って、あの頃憧れた情景を作っていく今が楽しい。ライヴとは、観劇とは、ショーとは、わたしにとってあなたにとって非日常であってほしい。例えばだけどライヴといえば、モッシュをしてヘッドバンキングをしてダイブをしてストレス発散暴れるべきもの、とか、バラードは静かに聴き入って大サビでは手を振って、とか、そういう風に縛るのってものすごくナンセンスでしょう。行動というのは、人間の動きというのは、感情が脳よりも先に動いたときに起こるものだと思っている。この曲はこう、この曲がきたらこう、そういう予定調和って大嫌い。わたしはいつだって、わたしとあなたの間に起こる偶然しか見たくない。見たことないものしか見たくない。でしょ。

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M6 激白(dancer MAIKA,MARIA)

常に自分にとって鮮度が高いことを実現していくために、わたしにはかけがえのない仲間がいます。サウンドプロデュースのギガ、新規の映像演出を手掛けたお菊とは実に七年目。ヘアメイク・スタイリング・照明・音響・舞台・特別効果などなど、ライヴに携わるコアスタッフとは四年目に突入しました。わたしの言い出す無謀を現実にしてくれたり、客観視できる立ち位置から面白い提案をしてくれたり、逆にそれは違うと正してくれたりもします。舞台に立ちながら、わたしの周りに集っている才能やばいでしょ、この人達の才能ってれをるにしか着いてこないんだよね、と思いながら自信たっぷりに歌えるのはこの人達の存在あってのことなのです。六年といえば小学校も六年通う場所だけれど、大人になってから、それぞれの意思で六年一緒にいることを選ぶというのはなかなか数奇な、本当に数奇だ。

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M7 ゆーれいずみー(LED staging by お菊)

HYPE MODEで「あたしは無敵だ」とか言っておきながらいきなり否定するけれど、わたしは自分に自信がありません。世の中、自分に自信がある!と胸を張れる人間はそういないように思うが、わたしだって別段ありません。ただの人。ただの人、なんだけど、舞台に上がるときだけはただ者ではなさそうに、わたしもしているし周りがしてくれる。

そこら辺のただの人が歌うから、おんなじただの人に疎通できるって思っている。わたしが天才だったら、天才じゃないあなたの痛みはきっとわかってあげられない。だから、ときに羨むけれど憧れるけれど、わたし天才じゃなくてよかったー!と思うんです。

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M12 十中八九(LED staging by kaito)

ソロ名義に戻って、そしてまた新しい創作と出逢いが生まれた。昨年の冥土ツアーの紗幕のため野良いぬちゃんやkaitoくんに手掛けてもらった映像も、LEDの光量で生まれ変わった。ココロミーで初出し今回も披露したシンカロンの映像では、ずっと何か一緒にやりたいなと思っていた秋赤音さんにイラストレーションをお願いしてあの光景が実現した。ライヴグッズも一緒に作った。侵攻を通じて仲良くなって、大阪公演からの戻り日に一緒に京都を散策したり、お互いに敬語をやめたりした。演出映像でてんてこ舞いになっていたお菊をレスキューして、情報解禁映像を作ってくれたのはりゅうせー。いろんな人となにかをするって、連絡の数も増えるし同時進行で脳のキャパシティオーバーもするけど、それでも結局誰かとなにかを作るって楽しいって、毎日思えた。

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](https://obs.line-scdn.net/0hd-o0iGkFOwJSSRDf9BVEVREUPW0rKiEKODEsOCcfMSwnJSwCOjM3JzQdO29jHyYAHFQVNhMRYXEYOSs8bFcvNyw_Gm09KwsQD3IVMxFVZTZ5enhUaytyZHdBMDF5cX0Rb38jYyJJMmE)M15 極彩色(LED staging by お菊)

当然、なにか諦めなければいけない瞬間もある。2015年に初めてフルアルバムを出してワンマンライヴをした、"極彩色 HighFidelity"。渋谷O-EASTでのあの日をずっと覚えている。自分の実力が、人の期待を越えられないことがある。やりたいことが、今の自分には思うようにできない。ペースの配分がわからない。じっと客の顔を見れない。すべてが拙くて、不完全で、荒削りで、それでもはじめたあの日から、今まではずっと続いている。出来ないなりによくやったね、途中で投げ出したり諦めたりしなくてよかったね、あの時想像したこと今はできるよ、そういう気持ちで今回極彩色の衣装を着た。ちなみに真空で薔薇を降らしたのも、極彩色の頃にやりたくて叶わなかったことのひとつ。当時は自分の手で花びらを客席に撒いたなー。

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M17 真空オールドローズ(LED staging by kaito)

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M18 失楽園(LED staging by お菊)

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M18 劣等上等(LED staging by お菊 / dancer MAIKA,MARIA)

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M19 平面鏡(LED staging by お菊)

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M21 たい(LED staging by お菊)

わーいこの写真めっちゃ好き。新木場揺れたな~、最高だったな。「一階席で一緒に飛びたかった!」といろんな知り合いに言われた。関係者が客を羨むライヴってそれ一番理想的ですね、えっへん。

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EN1 染(LED staging by お菊)

ライヴの最後の映像にてやっと解禁できましたが、実は、2ndフルアルバムを作っています。

2020.1.22 RELEASE Reol 2nd Full Album "金字塔"

金字塔収録楽曲より、侵攻三公演にてお披露目した新曲「HYPE MODE」も先日配信リリースされました!ジャケットは事実上からのご縁、みんな大好き磯部昭子さんにちょっと変なアクリルプロップ使って撮り下ろしていただきました!ビビッドイエローかわいすぎ。

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楽曲はこちらからDL:https://jvcmusic.lnk.to/reol_hypemode

そして金字塔を携え2月より自身初となる七都市を巡る全国ツアーに出ます。初めましての広島からスタートし、福岡、こちらも初となる仙台、札幌、名古屋、大阪、そしてファイナル公演は東京・渋谷公会堂。初のホール公演です、超楽しみー!こうなることを知っていたれをる御一行は、侵攻アップグレードの閉幕があまり寂しくなかったのでした。ツアー日程と詳細はこちらより。

https://www.reol.jp/schedule/

金字塔の先で、皆様をまた驚愕されられるように日々仕込んでまいります。HYPE MODEの歌詞を引用するならば「おいバカ乗り遅れんな」。

さあ文明EPの続編、です。ウテナから続いた文明の道の先で、試みとアップグレードを繰り返し、侵攻した我々はようやく金字塔へ辿り着きます。わたしたちは音楽で、何処へ、何処まで、何処までもいけるでしょうか。楽しい以外いらないよ。

追伸: COUNTDOWN JAPAN19/20 初出演します!

http://countdownjapan.jp/

ロッキンでの盛り上がりが評価されたのか? 世間がれをるの良さにようやく気付いたか?おせーよ! 12月29日、幕張メッセにて待つ!